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2012年8月11日土曜日

✰【INJ Essay】✰「What’s the craic? 天気は悪いが今日も元気!わかふぇよしみのゴールウェイ徒然草」Vol 18~アイルランドの国民的レジャー“キャンピング!!”✰




「アイルランドの国民的レジャー~キャンピング!!」


日本では数年前から山ガールなどという言葉が流行ったり、アウトドアレジャーがもっと身近になってきているようですね。

最近アイルランドデビュー、生まれて初めて本格的なテントでのキャンプをしました。











キャンプといえば、小学校の頃、学校から行った林間学校での思い出しかありませんでした。
宿泊施設の整った国民宿舎のような所でのキャンプ。テントに泊まるわけではなく、簡易ベットが並ぶ大部屋での宿泊でした。キャンプと呼んで差し支えないのか‐??‐なのですが。
行く一ヶ月くらい前から学級ごとにキャンプの準備を始めたのを覚えています。
クラスの時間に行動を共にする班のメンバーを決め、キャンプファイヤーで歌う歌の練習や、余興の出し物の練習をし、飯盒炊爨で作るカレーとご飯の作り方や、持ち物リスト、キャンプでの決まり事等が書かれた「キャンプのしおり」を手作りしたりしました。

当日は、200円まで、と決められているおやつを考えに考えぬいたベストの駄菓子の組み合わせをリュックに入れて整列してバスに乗り出かけました。
着ていく服、バスの席順、就寝時間等々いろいろと細かな制約はありましたが、
野外で自分達で作ったご飯を食べ、焚火のキャンプファイヤーをし、家族と離れて友達と過ごす夜は、
なんだか自分がちょっと大人になった気がしてワクワクしました。
あの楽しかった思い出は今でも胸に焼き付いています。







さて。
アイルランドのキャンプを体験してしまった今、あれはかなり人工的なキャンプだったなぁ、と思います。

あの時のわたしを例えて言うならば、それは―――
「水耕栽培で作られたイチゴちゃん」。
アイルランドでキャンプ楽しんでいる人たちは、それこそ夏になるとそこら辺にいっぱい生息している「野生の木の実たち」。(笑)


アイルランド人というかヨーロッパ人にはキャンプはとても身近なレジャーのひとつで、
小さい時から家族で気軽に楽しむもののようです。
なので、小さいころからキャンプの心得をよく身に付けており、成人した頃には友達同士で充分楽しめるようになっているようです。
そしてひとりでふらりとマイ寝袋とマイテントを持ってGO!と出かけて行く人も普通にいます。さすが!!















今回わたしの生まれて初めてのテントに泊まるキャンプに付き合ってくれた2人の友達は
ポーランド人とハンガリー人の女の子達でした。
場所はゴールウェイから車で1時間のバレン高原。あらかじめどこに泊まるかは決めずにドライブを楽しみながら「あ、ここきれいだね、寄ってく?」みたいな感じで車から降りて散策しながらキャンプ地の選定をしました。

アイルランドでは(他のヨーロッパも結構そうみたいですが)キャンプはどこでもしていいようです(!!?
大抵は人んちの牧場とかで、勝手にテントはってキャンプしていても怒られないみたいです。
(といっても土地は広大で見渡す限り大地のところばかりで誰に許可を取っていいのかもわかりません。)
火事でも起こさなければ大丈夫、みんなそんな感じみたいです。
実際私たちも誰かの土地にテントを張っていたようで、後でその土地のオーナーがたまたま畑に野菜を取りに来ていて,話をしたのですが、「ああ~、お好きなように。この下を降りて行くと魚が釣れるスポットがあるよ。」なんておおらかな返事をしてくれました。











さて、普段はエレガントなお友達の2人、野外での意外なサバイバル力の高さを見せつけられとても感心してしました。
まずキャンプに適していそうな所をあっという間に見つけました。
鼻が効くというか、ええ?こんな草むらに入って行くの?というような場所へ何の躊躇もなくずんずん入って行きます。
そして、テントを立てるのに適しているやわらかい草の生えた平地を見つけたと思ったらおもむろにテントを広げ,あっという間に組み立ててしまいました。わたしは初めての経験にどこを手伝えばいいかもわからず、ぼうっと見ているだけでした。
そしてテントの中に3人分の寝袋をちゃんとセットしてから、たき火を始めます。
そして急にいなくなったかと思うと草むらで用を足していたようです。その後は草の露で手を清めてさあ、バーベキューの開始!
温室育ちのわたしはただただ感心して見ているだけです。どんどんキャンプの段取りが整って行きます。
すごい生活能力です。

火の起こし方もプロフェッショナル!2人をまねて木をくべてみたのですが、「よしみ、だめだめ!今じゃない!そこじゃない!」
とダメ出しをくらい、野外でのわたしはユースレス!!と自覚しました。
アイルランドにはまだまだわたしの知らない世界がいっぱいありそうだ、と感じました。

こんな私でもこの2人にセンセーションを与えました!
日本でバーべキューをやる時いつもやっていたように、持参のおにぎりでバターしょうゆ味の焼きおにぎり
を作ってみた所、大いに感動してくれました。(笑)












こういうのを文化交流というのでしょうか。わたしもみんながこんなに感動してくれることに感動しました。

日暮れの10時ごろまでバーベキューや日が落ちて行く光景を楽しみ、その後は近くで催されていると聞いてた、Miltown malbayのアイリッシュミュージックフェスティバルに出かけてきました。






















音楽の事は良く分からないのですが、面白いな、と思ったのは、ゴールウェイからさほど遠くないこの街の
ミュージシャン達はゴールウェイのミュージシャンと違ってまるまると大きいことでした。そしてみんな顔が似ている。

たぶんゴールウェイと違いこの街はまだまだ他との交流が少なく、ずっと閉じた世界だったんだろうな、と
感じました。
来ている観客もみんなアイリッシュっぽく、アジア人はおろか外国人さえ見かけませんでした。
北海道程の大きさのこの島国で、そしてこの時代でもまだこんなにも土地、土地の特徴を残しているのか、と面白く観察してきました。
アイルランドの西部は保守的で、ゴールウェイでもアイルランド人たるアイリッシュネスがまだ色濃く残っていると言われていますが、この辺の地域はそれ以上、と感じました。

街で音楽を楽しんだ後はなんとか暗闇の中来た道を戻り、テントまでたどり着き、おしゃべりで夜を明かす予定でしたがみんな疲れでバタンキューと寝てしまいました。

このキャンプでは、車がぬかるみにはまって動かなくなってしまったり(2回も!)、人のオーラを見る練習の為
3人で海岸で長時間、手をかざしてじ~っとしてたり、モハの断崖近くの危険で秘密な観光スポットに行ってみたり

大地に寝転んで恋バナしたりと「女3人のスタンドバイミー」みたいなことになり、楽しかったです。
たまには街の生活から離れて自然のなかに身を置き普段とは違ったことをしたり考えたりしてみるのはいいことだな、と思いました。
アイルランド人は自然と親しむこと、その中でのOnOffの使い分けをよく知っています。

まだまだアイルランドにはわたしの知らない世界がいっぱいです!!





さてさて、みなさん!!お知らせです!
わかふぇちゃん4歳になりました。
200888日に公式オープンしてからもう4年です。これまでのご愛顧とサポートありがとうございました。
この不景気でまだまだ大変ですが、4年前に比べると安定してきました。
これからもWA CAFÉは飛躍していきます。これからもよろしくお願いいたします。

4周年を機に志を新たにしました。
おいしい日本食の提供と、美しい日本の文化を知ってもらう為の活動を続けながら地元に根付いたビジネスをし、
自己実現しながら毎日を大切に生きて行きます。
そしてお客さんや働いてくれている人たちがWA CAFÉでの経験を通して何らかのHappinessInspiration
Positiveな気持ちを持ってくれるのであればこれ以上の幸せはありません。
わたしもたくさんの人からに支えられ前に向かっています。ありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。














Secret Admirer さん、お花ありがとうございました。


さぁ、Race Weekが終わってゴールウェイは秋モードに入ります。
もうすぐアイリッシュネットワークジャパンの宣伝塔・田面さんがやって来ます。お待ちしていますよ!





今日も元気にまいりましょう♪

よしみ@わかふぇ 


Photo Courtesy:YOSHIMI HAYAKAWA

(アイルランド共和国現地 8/10ゴールウェイ電)




早川さん、おめでとうございます。
アイルランドに住む日本人への祝い酒にギネス・・・持っていったら殴られそうですかね。
世間様はお盆休みに入り空港や道路は大混雑のようですが、当ブログもいったんこの号をもちまして「夏休み」・・・というわけにもいかず、次号はアイルランドに舞台を移し現地からのリポートを気ままに掲載させていただきます!

皆様、良い夏休みをお過ごしくださいませ!